10月1日(火)、シドニー工科大学の公共政策研究所兼地方自治体センターからの招待により、同大学の大学院に設けられている地方自治体学修士号プログラムで学ぶ学生に対する比較地方自治論科目の講義の一環で、クレアシドニー事務所長が日本の地方自治について講義を行いました。
クレアシドニー事務所とシドニー工科大学の公共政策研究所は、近年、毎年、クレアフォーラムを共催し、日本とオセアニアの地方自治体が直面する政策課題等をテーマに掲げ、クレアシドニー事務所、シドニー工科大学及び地方自治体等からの参加者が調査研究成果を発表し、議論を行う場を設けるなど、非常に良好な関係を築いています。
今回は、実際に地方自治体の管理者として働きながら地方自治体学修士号プログラムで学ぶ学生に対して、クレアシドニー事務所長が日本の地方自治について講義を行い、日本とオーストラリアの統治機構の共通点や相違点、両国における地方自治体の位置づけや役割、そして、自治体運営の共通点や相違点、中央政府と地方政府の政府間財政関係や財政状況の違いなど、多岐にわたり説明しました。
学生の皆さんは、既に日本の地方自治についての知見を有しており、非常に熱心に聴講され、洞察力に富んだ質問を通じて、実り多い議論を行うことができました。
また、この機会を活かして、シドニー工科大学公共政策研究所長兼地方自治体センター長のキャロル・ミルズ氏のもとを訪問し、次回のクレアフォーラムに向けて建設的な意見交換を行うことができました。
クレアシドニー事務所では、日本の地方自治体関係者に有益な情報を提供できるよう、引き続き専門的な知見を有するシドニー工科大学の研究者などと連携し、オセアニアと日本の地方行財政制度や地方自治体の最近の政策課題の共通点や相違点などについての調査研究を進めてまいります。