8月13日(木)、シドニー工科大学の公共政策研究所及び地方自治体センターからの招待により、同大学の大学院に設けられている地方自治体学修士号プログラムで学ぶ学生に対する比較地方自治論科目の講義の一環で、クレアシドニー事務所職員が日本の地方自治についてオンラインで講義を行いました。
クレアシドニー事務所とシドニー工科大学の公共政策研究所は、近年、毎年、クレアフォーラムを共催し、日本とオセアニアの地方自治体が直面する政策課題等をテーマに掲げ、クレアシドニー事務所、シドニー工科大学及び地方自治体等からの参加者が調査研究成果を発表し、議論を行う場を設けるなど、非常に良好な関係を築いています。
今回の講義では、実際に地方自治体の管理者などとして働きながら地方自治体学修士号プログラムで学ぶ学生に対して、クレアシドニー事務所職員が日本の地方自治について講義を行い、日本とオーストラリアの統治機構の共通点や相違点、両国における地方自治体の位置づけや役割や自治体運営の共通点や相違点、中央政府と地方政府の政府間財政関係や財政状況の違いなど、多岐にわたり説明しました。
質問の時間には、学生の皆さんから、オーストラリアとは異なる日本の地方自治体の組織や人事異動制度や地方財政制度等について、洞察力に富んだ質問がなされ、実り多い議論を行うことができました。
クレアシドニー事務所では、日本の地方自治体関係者に有益な情報を提供できるよう、引き続き専門的な知見を有するシドニー工科大学などと連携し、オセアニアと日本の地方行財政制度や地方自治体の最近の政策課題の共通点や相違点などについての調査研究を進めてまいります。