岡元所長補佐インターンシップ研修(2月28日~3月7日)

2月28日から3月7日にかけて岡元所長補佐がWA州コーバーン市においてインターンシップ研修を行いました。この研修は、海外自治体幹部交流協力セミナーに参加されていた同市のLogan市長に東京本部で初めて会い、2017年にキャンベラにおいて開催された全豪自治体協会年次総会で再会し実現しました。
初日、今回のインターン研修を調整いただいたエグゼクティブマネジャーのMargot氏に各部署を案内いただいた後、同市の長期計画、方針等について幅広く概要の説明を受けました。西オーストラリア州政府が示す計画策定の指針にについて指導いただき、短期から長期にわたる計画策定サイクルについて理解するとともに、同市が抱える喫緊の課題について説明を受けました。午後、CEOのStephen氏と面会し、主に姉妹都市関係について話を伺うとともに女性職員の登用及び出産・育児後の復帰に際したフレックスタイム制の推進について意見交換を行いました。同市は現在3都市と姉妹都市提携しており、日本との関係については、30年にわたって毎年広島原爆投下記念日に合わせ、同市において広島原爆追悼植樹式典を開催しており、外務大臣から授与された表彰状も見せて頂きました。
3月1日午前、市役所に隣接し市が運営する50歳以上の高齢者を対象とした高齢者コミュニティ施設でボランティアの方々と共に施設に来られる方へ対応したほか、施設の概要について説明を受けました。高齢者の自宅を訪問後、送迎に同行する中で、実際の現場で行われる高齢者ケア支援について学ぶことができました。午後は、図書館の改装工事終了に伴うお披露目会に出席したほか、実際にフレックスタイム制を活用する予定の女性職員の方と育児休業や復帰後の柔軟な勤務体制、日本の制度や両国の異なる点について意見交換を行いました。
3月2日、Margot氏に市内の主要施設を案内していただきました。市内の図書館を訪問するとともに各所に設置されている公園を視察し、充実した生活環境の整備に取り組む様子が伺えました。
3月6日は終日、高齢者及び障害者の方の支援を提供するコーバーンコミュニティケアセンターに訪問するほか、アボリジニの高齢者の方々と交流しました。できる限り住み慣れた地域で老後の生活を継続するために、多岐にわたる支援が提供されており、サービスを利用する方や職員の方々は積極的かつ活発な印象を受けました。また、施設では、アボリジニの高齢者の方と持参した折り紙を日本の文化のひとつとして紹介し交流しました。
3月7日、Logan市長と面会したほか、市が管轄するレクレーション施設及び健康コミュニティ施設を視察しました。施設内は新しく大変充実しており、デイケアセンターも併設するなど子育て世代への支援にも配慮されていました。午後、幹部マネージャーが集まり開催される庁舎内のミーティングに参加し、各部署における契約関係の業務について進捗状況を情報共有する会議の様子を傍聴しました。
同市は、パース南部に位置し、周辺にはフリーマントル市やパース市といった地域が観光地として発展しているため、観光分野に注力するよりも市民への充実した住環境の整備に力を入れ取り組んでいる様子が伺えました。近年、人口が増加し、特に高齢者層の増加が著しく、観光資源が乏しく、同じく高齢化に悩む派遣元の自治体の状況と重ね合わせ共通の課題及び解決策について探ることができました。特に、地方自治体が実施する高齢化対策、地域における高齢者ケアについて学ぶとともに関係機関を訪問する中で、1カ所に集中して保健・医療・福祉・雇用に関するワンストップサービスを提供する総合的な支援施設は大変参考になりました。
今回のインターシップ受け入れにあたり特に尽力してくださったLogan市長及びエグゼクティブマネジャーのMargot氏をはじめ研修中に関わった全ての関係者の心温まる対応に感激を受け、今後も彼らとの関係を継続し、日本と彼らを繋ぐ手助けをしていきます。

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カテゴリー: Other Activities

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  • 2023/2024 CLAIR Forum 

    開催日 2024年3月11日(月)

    テーマ Disaster Management and Resilience

    会場 The Japan Foundation, Sydney – Seminar Room(オンライン同時配信)

    主催 クレアシドニー事務所

    共催 シドニー工科大学公共政策研究所 (UTS:IPPG)

     

    【発表者・内容】

    ① 竹村所長補佐(総務省)

    日本における近年の災害発生状況や、災害に係る日本の行政組織(国・都道府県・市町村)の役割のほか、総務省が制度化した対口支援方式の能登半島地震における稼働状況を説明しました。

    ② 國﨑所長補佐(福岡県庁)

    福岡県における近年の大雨災害の様子、避難行動要支援者の支援の取り組み(市町村指導、避難所運営及び個別避難計画作成に関する研修・訓練等)について、説明しました。

    ③辻脇所長補佐(和歌山県庁)

    「世界津波の日」制定の由来となった和歌山県出身 浜口梧陵の逸話に触れるとともに、和歌山県の特徴的な災害対策として、避難先の安全レベルの設定や、移動式給油機「どこでもスタンド」、出張防災教育について説明しました。

    ④Nicole Parsons 氏( Illawarra Shoalhaven Joint Organisation )
    ※当日欠席のため、Vanessa Chan氏が代読

    Illawarra Shoalhaven地域の災害リスク低減のため、地方自治体やパートナーと連携したインフラの耐久性向上や地理的データのアクセス向上、また、環境モニタリングや早期警告システムの開発などの取り組みについて説明がありました。

    ⑤松本所長補佐(千葉県市原市役所)

    千葉県市原市における災害対応について、説明しました。発災時の体制、避難所の種類・開設条件、備蓄品といった基本事項を扱うとともに、コロナ禍における避難所運営の変化に関して、取り組んできた事例を紹介しました。

    ⑥太田所長補佐(神奈川県小田原市役所)

    日本の災害時における医療について、特に被災時におけるDMATの概要、プロセス、厚生労働省と県、災害拠点病院の役割について、小田原市立病院によるDMATの能登半島地震への派遣などの実例を交え説明しました。

    ⑦Tommaso Briscese氏、Miriam Wassef 氏(Burwood Council)

    Burwood Councilにおける、 COVID-19の対応や復興の取り組みとして、コミュニティへのケアや、地域経済復興のための中小企業への財政支援、人的交流を促進させるイベントや空間づくりについて説明がありました。

    ⑧Q&A、Summary

    Q&Aセッションでは、参加者から多くの質問をいただき意見交換ができました。最後にCarol Mills氏が、フォーラム全体を振り返りつつ、締めくくりを行いました。

     

     

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  •  12月3~13日、福岡県水泳連盟の選抜選手8名がNSW州を訪問し、現地の学校との合同練習とNSW州の大会に参加しました。
     
     合同練習では現地の選手との交流を深め、大会では福岡県の選手たちが数々のメダルを獲得する素晴らしい成果を収めました。
     
     本訪問は、2023年12月に福岡県・福岡県水泳連盟・NSW州水泳連盟の3者で締結されたMOUに基づく取り組みです。
     
     クレアシドニー事務所は、福岡県からの依頼を受け、一部行程の同行などのサポートを行いました。今後も、福岡県とNSW州のスポーツ交流がさらに進展するよう、引き続き、支援してまいります。
     
     選手の皆さん、監督、コーチ、同行された職員の皆さん、本当にお疲れさまでした!
     
     
     
     
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