研究テーマであるニュージーランドの女性参画を調査するため、平澤所長補佐がウェリントン市役所を訪問しました。ニュージーランドはグローバルジェンダーギャップ指数において世界第7位の高評価を受けている国です。結婚した女性や子どもを持つ女性が社会に出て働くのは当たり前であり、それを後押しするための中央政府の施策がいくつも講じられています。
今回の訪問では、ウェリントン市の議員、人事部長、スタッフの方々や、民間会社に勤める方にもインタビューしました。皆さん全員が自分の体験談を交え、ニュージーランドにおける女性が社会で働く現状を教えてくださったとともに、日本での勤務経験もある3名は、日本の習慣との違いについても言及してくれました。
ニュージーランドではフレックス制の導入がかなり一般的であり、出産後の復帰時には早めに帰宅するなど広く用いられています。また、結婚や出産を機に職場を辞めることはほぼなく、仮に辞職を示唆された場合は法律違反であることを強く認識しておられる様子でした。男性も女性も育児や家事には積極的に関わっており、自分の人生・家庭を大切にしているその姿は、国連の人間開発報告書(The Human Development Report)で発表される人間開発指数(Human Development Index)においても世界第7位にランクされている国であると実感しました。インタビューに応じてくれた皆様に、心より感謝申し上げます。
なお、今回のインタビューはクレアレポートにまとめ、発表する予定です。
ウェリントンで女性の社会参画についてインタビュー(2月23~25日)
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