早稲田大学の稲継裕昭教授に同行して、NSW州選挙管理委員会を訪問し、同委員会のトップであるコミッショナーのColin Barry氏から、選挙管理委員会の独立性、地方自治体レベルの選挙への同委員会の関わり方、選挙当日の運営、選挙管理官の役割などNSW州の選挙制度についてお話しを伺いました。
他州の選挙管理委員会のコミッショナーが選挙制度を専門としている方ばかりではない中で、Barry氏は、VIC州の選挙管理委員会のコミッショナー等も歴任されており、当地の選挙制度に精通していることから、NSW州や地方自治体の選挙制度について多角的な説明をいただくことができました。NSW州では、地方自治体の選挙も含め義務投票を採用していること、選挙当日の選挙活動が認められていること、また、昨年の地方自治体選挙から一定の条件を満たす場合はインターネットで投票を行うことができるようになったことなど、日本の選挙制度と大きな相違があり、参考に資することも多いと思われます。