本セミナーは、毎年当事務所が主催して行っているものであり、全住民の約4分の1が海外生まれという豪州での進んだ多文化主義政策を各地方自治体及び、地域国際化協会の職員等に学んでいただくものです。そして、本セミナーにて得られたことを所属団体等での在留外国人に対する施策に反映させ、日本の多文化主義政策をより良いものにしていただくことを目的としています。
本年度の参加者は9名でした(かながわ国際交流財団、とやま国際センター、静岡県浜松市、静岡県富士市、愛知県名古屋市、大阪府堺市、北九州市国際交流協会、佐賀県、東京都)。
訪問先は以下の11箇所です。
1.NSW州政府多文化コミュニティ関係委員会(Community Relations Commission for a multicultural NSW)
2.NSW州政府エスニックコミュニティ協議会(Ethinic Communities Council of NSW)
3.NSW州キプロス・コミュニティクラブ(Cyprus Community Club NSW)
4.NSW州立クライドンパーク小学校(Croydon Park Public School)
5.NSW州政府教育コミュニティ省(NSW Department of Education and Communities)
6.NSW州政府災害対策室(NSW Rural Fire Service)
7.NSW州政府成人移民向け英語教育サービス機関(Adult Migrant English Services)
8.MTC職業訓練学校(MTC Training Solutions)
9.ハーストビル市(Hurstville City Council)
10.フェアフィールド市(Fairfield City Council)
11. JCS日本語学校ダンダス校(JCS Japanese School Dundas)
本年度のセミナーでは、特定の分野に絞らず、州政府機関、地方自治体、NPO団体等の関係機関を幅広く訪問しました。各訪問先では移民・多文化施策の担当者から、概要及び、政策、課題等、大変興味深い話をお伺いしました。
全ての訪問先では、担当者からのプレゼン後、非常に活発な質疑応答が行われました。また、各訪問先間の移動には、一部、電車やフェリーなどの公共交通機関を利用し、できるだけシドニー市民の実生活を感じていただくようにしました。
今回のセミナーにて得た人脈や経験等を利用し、来年度はさらに充実したものにしていきたいと思います。