8月27日から9月2日にかけて、西オーストラリア州イースト・ピルバラ市にて清野所長補佐がインターンシップ研修を行いました。研修の目的は、観光施策、シティプロモーションなど幅広くオーストラリアの自治体業務を学ぶことで、同市の職員の皆様と幅広く意見交換を行いました。
研修期間については、世界的アーティストがイースト・ビルバラ市に滞在しながら創作活動を行うプログラム(The Art at the Heart – Artist Residency program)において、今年度は日本人アーティスト大西康(やす)明(あき)氏が選ばれたことから、9月2日のオープニングセレモニーに併せた日程で調整いただきました。
イースト・ピルバラ市は、オーストラリアの北西部に位置し、オーストラリアで最も広い自治体で、驚くことに日本全土とほぼ同規模の広さです。オーストラリアは鉄鉱石の産出量が世界トップクラスの国ですが、ここイースト・ピルバラはその代表的な大採掘地です。気の遠くなるような広い採掘場、そこから数百キロ離れた輸出港まで伸びる鉄鉱石運搬用の専用鉄路など、途方もない大きなスケールで営まれています。鉱業関連に携わる住民も多く、鉱業会社からの交付金等により協働でのコミュニティ政策の推進が行われていました。
イースト・ピルバラ市は、その地域事情から特徴的な地域行政を行っており、一般的なオーストラリアの地方自治体とは異なっています。地域の事情というのは、千差万別であり、地域の多様性にあわせた行政運営は必要であり、その特徴的な一端を学ぶことができました。
滞在期間中、お時間をいただき、私から市役所の幹部の方々に、日本での派遣元自治体(青森県)の紹介のほか、B級グルメやゆるキャラなど、オーストラリアにはほとんど馴染みがないであろう地域活性化の方策を紹介する機会をいただきました。非常に興味深くお話しを聞いてくださいました。
インターンシップの最終日9月2日には、2015 The Art at the Heart – Artist Residency programの成果として、オープニングセレモニーが行われました。特殊なグルー(接着剤)を生かした繊細なアートが披露され、老若男女問わず多くの市民で賑わい、感動していました。創作したアーティストと同じ日本人として大変誇らしげに思えました。
このインターンシップ研修を快く引き受けていただいたChief Executive OfficerのAllen Cooper氏をはじめ、公私共にご対応していただいた職員の皆様には大変感謝しております。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
清野所長補佐のインターンシップ研修(8月27日~9月2日)
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