12月16日(水)、東京都から派遣されている市之瀬所長補佐と福岡県から派遣されている根木所長補佐がカウラ市を表敬訪問し、市長のBill West氏、カウラ日本庭園・文化センター会長のBob Griffiths氏、カウラ日本庭園・文化センター長兼カウラ日本庭園メンテナンス基金会長代理のTony Mooney氏と面会しました。
カウラ市には、第2次世界大戦時に捕虜収容所が置かれ、1944年に日本人捕虜231人とオーストラリア人衛兵4人が死亡したカウラ・ブレイクアウト(日本兵捕虜脱走事件)という悲惨な出来事が起きましたが、その後、日本人戦没者等墓地や日本庭園、サクラアベニューなどが整備され、現在は日本とオーストラリアの戦後和解を象徴するまちとなっています。
東京都はかつて日本庭園の整備のための資金援助を行い、福岡県に関しては同県財界人であった永倉三郎氏が私財を投じてカウラ市内に公園を整備するなど、両都県はカウラ市と深い関わりを有しています。
今回、両都県から派遣されている職員がWest市長と面会し、カウラ市と日本の交流のあり方や、2021来年9月に開催予定のカウラ桜まつりについて意見交換を行いました。
また、Griffiths氏とMooney氏とも意見交換を行い、両氏から日本庭園の特徴や整備にまつわる歴史の説明を受けました。
面会後には、根木所長補佐が福岡県議会から預かったレターをWest市長及びGriffiths氏にお渡しし、カウラ市と同県との友好関係の強化をお願いしました。
カウラ・ブレイクアウトの記憶が風化することなく戦争を知らない若い世代へと引き継がれ、平和を願う両国の自治体の間の友好交流が今後も活発に行われ、両国の良好な関係が今後も継続するよう、クレアシドニー事務所としても引き続き尽力していきます。
(根木所長補佐)