小松所長補佐のインターンシップ研修(10月11日~17日)

2017年10月11日から10月17日にかけて、小松所長補佐がニュージーランド・ネルソン市役所においてインターンシップ研修を行いました。
10月11日、市役所で半年に1回の市役所新規採用者向け説明会が開かれたため、参加しました。説明会では、自治体の役割、市役所の組織、各部の業務内容等について説明が行われるとともに、市長から激励の言葉がありました。その後、計画係長から市内の都市計画全般についての概説を伺い、都市計画に関する意見交換を行いました。同日午後、今回のインターンをアレンジしていただいたコミュニティ部長のクリス・ワード氏を含めて意見交換を行いました。その後、計画係の週間ミーティングに参加し、各職員の担当職務や進捗状況について説明を受けるとともに、東京都の都市計画について説明を行いました。また、市職員向けの、市内のマイタイ川沿いの都市構造や都市計画についての説明ツアーに参加しました。
10月12日、計画係の災害対策担当者から災害対策の概要について説明を受け、意見交換を行いました。また、当週はメンタルヘルス週間であったことから、職員のストレス軽減のために開かれた職員交流会に参加しました。午後、計画係上席計画アドバイザーに市内を案内していただき、主要な住宅地、公営住宅、下水道施設、宮津日本庭園等を回り、また隣接自治体であるタスマン市の中心市街地も訪問しました。
10月13日午前、市議会のインフラ委員会を傍聴し、午後、政策コーディネーター代理から長期計画策定の手順について説明を受けました。その後、政策担当の幹部行政官からニュージーランドの自治体における政策立案のプロセス及びその根拠条文について、また、タスマン市と合同で行うダム建設プロジェクトの説明を受けました。
10月15日、ネルソン市の姉妹都市である京都府宮津市から姉妹都市委員会関係者がネルソンに訪問していたため、同関係者及びネルソン市側の姉妹都市委員会会長と面会し、今後の両市の関係の発展について議論を行いました。
10月16日、市のCEO直下の上席政策アドバイザー、ニッキー・マクドナルド氏に同行させていただきました。同氏は、同職就任前にオックスフォード大学の高齢化社会研究機関でフェローを務めており、日本社会の高齢化問題について高い関心を持たれていたため、日本の高齢化対策や地方創生施策について説明を行いました。また、毎週月曜午前は、各政策担当職員が上司のマクドナルド氏に進捗状況報告をすることになっており、その報告に同席させていただきました。午後には、週1回のCEO、各部長級職員での幹部会議が開催されたため、同氏とともに参加しました。その後、ネルソン市とタスマン市の境界に位置するスポーツ施設において開催された同市合同でのスポーツ委員会を傍聴しました。
10月17日、長期計画策定に向けた市議会の委員会を傍聴しました。午後、計画係の歴史的建造物(ヘリテージ)保護担当職員より、同市の歴史的建造物保護の取組について説明を受け、その後、市内の歴史的建造物保護区を案内していただきました。帰庁後、政策担当職員に市の政策立案プロセスについて、再度質問を行い、意見交換を行うことで理解を深めました。インターン終了後には元副市長・現姉妹都市コーディネーターのゲイル・コリングウッド氏、姉妹都市協会会長のリンダル・マクミーキン氏と会食し、姉妹都市関係の今後の発展等について話しました。
今回のネルソン市のインターンを通じて、ニュージーランドの自治体における政策立案プロセス、長期計画策定、都市計画について幅広く学ぶことができました。これらの内容については、日本の地方自治の参考となるよう、また記事執筆等を通じて発信していく予定です。

IMG_4370

タグ: , ,
カテゴリー: Monthly Reports