7月30日(日)から8月3日(金)まで、栗原市主催の青空大使(異文化への理解を深め国際的視野を持った人材を育てるオーストラリア派遣事業)に参加した栗原市の中学生20名が、ケアンズなどを訪問し、菅原所長補佐が随行支援を行いました。
初日は、世界遺産のうちサンゴ礁のかけらの上に熱帯雨林が生い茂った貴重な島「グリーン島」を訪れ、美しい海と様々な珍しい鳥や植物を観察し、オーストラリアの豊かな大自然を体感するとともに、貴重な自然を守ることの大切さを学びました。
2日目は現地の公立校Bentley Park Collegeを訪問し、中学生と交流しました。この学校は、小学校から高校まで同じ敷地内にあり、全校生徒は約1,500名です。校内を案内してもらい、現地校生徒手作りのmorning teaをご馳走になり、一緒に授業を受けた後に、栗原市の紹介を英語で立派に行い、練習してきたダンスを披露しました。生徒は最初、とても緊張した様子でしたが、お互いにすぐ打ち解け、英語を駆使して会話と交流を楽しみました。
学校訪問後はファームステイ先のMareebaへ移動し、ホストファミリーにあたたかく迎え入られました。ホストファミリーはマンゴーやライチを生産する農家です。
3日目も生徒はホストファミリーと交流を深め、農園経営についての話を聞き、ワラビーなどの動物と触れ合いました。夕食はバーベキューで、とてもあたたかいおもてなしを受け、ファームステイを楽しみました。
4日目はお世話になったホストファミリーにお別れを告げ、希少な世界最古の熱帯雨林の宝庫キュランダと野生動物公園を訪問し、貴重な大自然と悠久の地球の歴史を感じました。また、先住民族アボリジニーの文化も学ぶことができました。
最終日はケアンズ中心部にあるラスティーズマーケットを訪れ、地元で収穫された新鮮野菜や果物などが並ぶ朝市を見学し、日本への帰路につきました。
青空大使は5日間の研修で、オーストラリアの自然や文化を体験するだけでなく、たくさんの素敵なオーストラリア人と出会い、貴重な経験を積むことができました。
菅原所長補佐は、生徒がオーストラリアの理解を深められるよう、オーストラリアの概要と歴史、学校教育、特に多文化主義について説明を行いました。大使の中には、将来海外で学びたい、働きたいという思いを持った生徒もいます。今回の貴重な経験を生かし、国際的な感覚を身につけ、世界に羽ばたいてほしいと願っています。また、故郷の栗原を誇りに思う気持ちを持ち続けてほしいと思います。