10月23日から28日までの6日間、メルボルンにおいて「豪州多文化主義政策交流プログラム」を開催し、自治体職員及び地域国際化協会の職員7人、大学教員2人が参加しました。
このプログラムは、全人口の約4分の1が海外生まれの豪州で多文化主義施策を実地で学ぶことを目的にしており、これまではシドニーで開催してきましたが、今年度は初めてメルボルンで開催しました。「教育」「医療」「防災」「雇用・就労支援」「人材育成」をテーマに視察を行い、ビクトリア州政府機関や地方自治体、非営利団体(NPO)等など計10団体との意見交換を行いました。また、今年度は、モナシュ大学アジア研究所所長の岩渕功一教授の協力を得て、豪州の多文化主義政策に関する専門家によるワークショップを開催したり、メルボルン都市消防局の協力を得て、1日かけて災害対策を学習するなどといった新たな挑戦もしました。参加者は積極的に質疑応答を行い、今回のプログラムで得た学びをそれぞれの業務に活かすにはどうすべきか議論しました。また、各訪問先の対応から、自分が海外視察を受け入れる場合にどうのように対応すべきかという気付きを得た参加者もいました。
クレアシドニーは、来年度以降も引き続き参加者にとって有益なプログラムを提供することを通じて地域の多文化主義政策の進展に貢献するとともに、プログラムをアレンジする過程で得たコネクションを維持・発展させることで自治体の当地での調査・訪問などの支援を強化してまいります。