豪州多文化主義政策交流プログラム(10月15日~20日)

10月15日(月)から20日(土)までの6日間、クレアシドニー事務所は「豪州多文化主義政策交流プログラム」を開催しました。

このプログラムは、自治体職員及び地域国際化協会職員等が、全人口の約4分の1が海外生まれという豪州における多文化主義政策や先進的な取り組みを実地で学び、日本における「地域の国際化」政策の企画立案等に役立ててもらうことを目的に開催しており、今回は全国から8人が参加しました。

「教育」「医療」「防災」「雇用・就労支援」「人材育成」「コミュニティ」という例年のテーマに加え、今年度は新たに「高齢者福祉」をテーマに掲げ、関係機関の取組を学びました。

最初のオリエンテーションでは、三枝理事から外国人労働者数が増加している日本の現状と、政府が外国人労働者の受け入れを拡大する方針の下、多文化共生を学ぶ意義と重要性についてご挨拶いただきました。続いて、赤岩所長より、オーストラリアの概要と多文化主義について説明を行い、さらに、日本における新たな在留資格の創設を含む閣議決定の内容や、オーストラリアにおける移民政策の動向等について説明しました。

その後、シドニー都市圏でも多文化の先進地であるカンバーランド市への訪問を皮切りに、NSW州多文化省など10の政府機関や学校、NPOなどを訪問し、それぞれの先進的な取り組み事例等を学びました。高齢者施設では実際の現場を視察させてもらい、また、視察先への移動行程や食事では、参加者が多文化の実態を五感で感じられるよう工夫を凝らしました。参加者は各訪問先で積極的に意見交換を行い、さらに、日本各地の多文化共生のまちづくりの企画立案や施策展開に生かすべく、参加者同士で熱心な議論や交流を行いました。

クレアシドニー事務所は、来年度以降も参加者にとって有益なプログラムを提供することを通じて日本各地における多文化共生施策の進展に貢献するとともに、当地におけるプログラム実施を通じて得られた関係者との繋がりを維持・発展させることで、日本の地方公共団体のオーストラリアにおける当地での調査・訪問などの支援を強化してまいります。

 

なお、今回の訪問先は以下の通りです。

Cumberland Council

Sydney Local Health District

NSW State Emergency Service – Bankstown Unit

University of New South Wales

Community Migrant Resource Centre (NPO)

Multicultural NSW

NSW Department of Education

Chatswood Intensive English Centre

Advance Diversity Services (NPO)

Ethnic Community Services Co-operative (NPO)

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カテゴリー: Multiculturalism

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  •  環境問題への取組を調査するため、7月下旬~8月上旬にかけて滋賀県立彦根工業高等学校の高校生1名および引率者1名がオーストラリアを訪問し、クレアシドニー事務所は、7月29日にはオーストラリアの概要(文化、風習等)についてブリーフィングを実施し、7月31日にはブリスベンの訪問先企業へのアテンド行いました。

    ブリスベンの訪問先においては、カーボンニュートラルの観点から、カギケノリという海藻を用いて畜産動物が排出するメタンガスを減少させる取り組みについての情報を得ることができました。生徒が、将来は自らも環境のための取り組みを実施したいとの思いから、積極的にミーティングに臨んでいる姿が印象的でした。

    当事務所は今回、ブリーフィング及びアテンドのほか、ブリスベンの訪問先企業に対するアポイントメント取得のサポートも行いました。
     クレアシドニー事務所は、今後もオーストラリアでの調査に取り組む日本の自治体の活動を支援していきます。

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  •  名古屋市とシドニー市の姉妹都市交流は、2025年に45周年を迎えます。11月24日(金)には、豪州多文化主義政策交流プログラム(11月27日から12月2日まで)参加にあわせて渡豪した名古屋市職員がシドニー市役所を訪問しました。
     両市の姉妹動物園(タロンガ動物園と東山動物園)の交流の状況や名古屋市における国際交流についての情報共有に加えて、2023年12月に予定されている松雄副市長のシドニー市訪問の事前打ち合わせが行われ、クレアシドニー事務所はこの訪問をアテンドしました。
     節目の年を2年後に控え、両市の交流がさらに活発になるよう、クレアシドニー事務所は引き続き支援して参ります。