2月23日、オーストラリアにおける離島自治体の振興施策の調査のため、当事務所の所員がタスマニア州のフリンダース島を訪れました。フリンダース島はタスマニア島の北に位置する人口800人ほどの小さな自治体です。高齢化・人口減少対策など、日本の小規模自治体が直面している課題と同様の課題に取り組んでいます。面会をしてくれた副市長のMarc Cobham氏、ジェネラルマネージャーのBill Boehm氏、災害対策等担当のJacci Viney氏から、フリンダース島は地域コミュニティを大切にし、都市部では味わえない自然に囲まれた心身ともに快適な生活環を魅力として観光や定住促進を行ってきたとの説明がありました。一方で、連邦政府からの財政支援を得て通信環境の改善に取り組むなど、住環境の充実にも力を入れています。限られた資源を活用して地域活性化を図るフリンダース島の取組は、日本の自治体にも参考になるのではないかと思います。今後も有益な情報が得られよう、オーストラリアの離島自治体の調査を続けてまいります。