3月25日、首都大学東京の吉川副学長、竹宮教授、小根山教授、伊藤教授、三宅特認助教授及び学生の皆様が当事務所を訪問しました。上坊所長がシドニー五輪のレガシーについてプレゼンした後、シドニー五輪やシドニー都市計画について調査していた小松所長補佐を含めて質疑応答をしました。当事務所からシドニーオリンピックパークの地域を中心とした今後の大都市圏の発展について説明するとともに、ライトレールや交通ICカードについての意見交換を行いました。
同訪問団は29日までシドニーに滞在し、シドニー五輪を開催した各会場を視察しました。 クレアシドニーはアポイントメント取得の支援をするとともに、28日のシドニーオリンピックパーク視察、29日のシドニーウエスト視察(馬術場、射撃場及びレガッタセンター)に同行しました。
シドニーオリンピックパークでは、シドニー五輪の前後におけるパーク内の競技施設の建設の経緯や、同パークを中心とした現在進行中の地域開発計画の現状等について、担当者から説明を受けました。その後、パーク内の競技施設の視察を行い、シドニー五輪開催当時からどういった改修が行われたのかという説明を通じて、シドニー五輪のために作られた各施設をどのようにして持続的に活用し続けているかということを学びました。
馬術場では、競技場だけでなく厩舎、駐車場や宿泊施設などの競技関係者のための施設も見学しました。当日実施されていたポニーの品評会も視察し、優勝したポニーのオーナーから短時間ながらも話を聞くことができました。射撃場では女子ジュニアワールドカップピストルの部の決勝戦が開催されており、会場には緊張感が漂っていました。カヌー競技が実施されたレガッタセンターは、当日は珍しくイベントが実施されていなかったため、施設を回りながら担当者から詳しく話を聞くことができました。
シドニー五輪の会場の視察は、建築の専門家である同訪問団にとって、実際に施設の状況を確認できる有意義なものとなりました。また、視察当日に競技も併せて見学することができ、会場の利用状況がよりイメージしやすかったことも訪問団にとっては幸運でした。訪問団からは、自力ではここまで多くの施設を視察することはできなかった、アポイントメント取得を依頼してよかったとお褒めの言葉を頂戴しました。当事務所は、今後も自治体関係者のシドニー五輪に関する調査を支援してまいります。