2020/2021 CLAIR Forumの概要
開催日 2021年3月9日(火)
テーマ Local Government Policies on Industrial Promotion
会場 The Japan Foundation, Sydney, Seminar Room
主催 クレアシドニー事務所
共催 シドニー工科大学公共政策研究所 (UTS:IPPG)
① The Modernisation of Industrial Policies in Post-war Japan
市之瀨所長補佐が、戦後の日本における産業政策の変遷と、現在の日本の自治体による産業政策の基本的考え方について説明しました。
② Promotion of the Fruit Industry in Wakayama Prefecture
福田所長補佐が、和歌山県における果樹産業について、現状分析を交えながら、その概要を説明しました。また、和歌山県が行っている果樹産業の認知度向上及び販路拡大のための様々な取組を具体的な事例を交えながら紹介しました。
③ Liverpool Council’s Support for Business
Kerrie Elliott氏が、Liverpool City Councilによる企業支援について発表しました。Liverpool City Councilでは、企業支援等を通じて就業者を呼び込むだけでなく、新たな住民となってもらえるような取組を行っていることを動画を交えて紹介するとともに、新型コロナウイルスパンデミック入り前と後の取組の変化についても説明しました。
④Fukuoka’s Startup Project: Fukuoka Growth Next
根木所長補佐が、福岡市のスタートアップ企業支援について発表しました。福岡市では、廃校を再利用した建物をスタートアップ企業支援のハブとし、ワンストップで必要な支援を受けることができるようにするとともに、スタートアップ企業同士が相互交流できる場ともすることで、好循環を生み出していることを紹介しました。
⑤Supported and Engaged Businesses–Programs to Strengthen Economic Development at a Local Level
Miriam Wassef氏が、Burwood Councilにおける地域活性化施策について発表しました。Burwood Councilの住民構成は多民族であるとともに平均年齢も若いことから、それらに対応するための取組について、具体的な事業を紹介しました。
⑥Konosu City’s Hina Doll Industry and Promotion
小杉所長補佐が、鴻巣市による雛人形産業支援について発表しました。発表では、日本における雛人形に関する文化や、市場の状況等の分析を交え、今後の展望も説明しました。
⑦Summary
最後に、Carol Mills氏(Director, IPPG:UTS)が、発表全体について総括を行いました。総括の中では、日本の自治体はそれぞれが持つ特色を活かした取組を行っており、一方、ニューサウスウェールズの自治体はそれぞれの地域の状況に応じた取組を行っていること等を、それぞれの国における自治体の財政基盤にも触れながら説明しました。