2018年度のCLAIR Forumの概要
開催日 2019年3月8日(金)
テーマ Tourism Policies
会場 NeW Space (The University of Newcastle)
主催 クレアシドニー事務所
共催 シドニー工科大学公共政策研究所 (UTS:IPPG)
① International Strategy for the Region まずは、ゲストスピーカーとして、Mr Glenn Caldwellディスティネーション・シドニーサラウンズノース・ジェネラルマネージャーから発表いただきました。Caldwell氏は、自身の組織について説明したうえで、ニューカッスル地域を訪れる観光客の消費支出等のデータを提示しながら、ファンディングプログラム等の取り組みについて説明しました。
② Rethinking “Rural”: Ecotourism, Cultural Conservation and Co-design セーラ・ラバティー調査員は、日本で初めてごみゼロを掲げる徳島県上勝町のエコツーリズムの取り組みについて発表しました。53種類に分別するごみ回収の取り組み、廃材を利用したレストラン、空き瓶を利用したシャンデリア等、町全体でごみゼロに取り組んでおり、そのユニークさが観光客を惹きつけていることを説明しました。
③ The Yosakoi Network 谷本所長補佐は、高知県の観光地としての魅力を発表するとともに、よさこいが日本だけでなく世界中で広く親しまれている状況や、高知県が取り組む「よさこいアンバサダー」の認定制度により国際交流が促進されていること等についてプレゼンテーションを行いました。
④ Water Tourism in Tokyo 佐々木所長補佐は、東京都が進める舟運の活用や水辺の賑わい創出の取り組みについて発表しました。東京では、江戸時代から、舟が輸送手段、交通手段、娯楽として活用されてきた歴史に触れながら、水辺の賑わい創出の一環として規制緩和を活用し河川敷地上に飲食店営業の許可を与える施策等の説明をしました。
⑤ Tourism and Oppotunities 最後に、Ms Carol Millsシドニー工科大学公共政策研究所所長が、これまでの発表に触れながらオーストラリアにおいて観光施策を進めるにあたり留意すべき事項(広大な国土面積、観光公害等)を紹介し、自身の経験に基き、オペラハウスやキャンベラの連邦議会議事堂のケーススタディについて発表しました。