3月8日に菅原所長補佐がシドニー北部の都市チャッツウッドにあるチャッツウッド・ハイスクールに併設されたチャッツウッド・インテンシブ・イングリッシュ・センターを訪問し、英語を母国語としない移民の生徒を対象とする英語の授業方法について取材しました。
ニュー・サウス・ウェールズ州は、移民など英語を母国語としない海外出身の生徒が安心して学べる環境作りに取り組んでいます。同施設はハイスクール(中学・高校)相当の年齢の生徒を対象に作られた州政府機関で、英語を母国語としない海外から移住したばかりの生徒向けに、ハイスクールで授業を理解できる程度まで英語力を高めるための学習環境を提供しています。ここでは、主要教科(英語・数学・理科・地理等)の授業が全て英語で行われます。英語だけを学ぶのではなく、現地校で行われる授業と基本的に同じ内容を、英語を切り口に重点的に学びます。また、ハイスクールでの学習準備と新しい環境に適応するための指導のみならず、将来オーストラリア社会に出るために、当地の慣習や社会常識など幅広い教養を身につけることができます。
当事務所は、豪州の多文化主義政策に基づいた、学校内外で移民を支える先進的な取り組みなど、日本の自治体にも有用な情報を収集し、機関紙の自治体国際化フォーラムとクレアレポートなどで紹介していきます。