5月4日(火)から5日(水)にかけて、クレアシドニー事務所職員はカウラ市で開催された紅葉祭りに参加しました。カウラ紅葉祭りは、日本のみどりの日とこどもの日の両祝日を祝うことなどを目的として、今回、初めて開催されたものです。
4日(火)には、日本人戦没者等追悼式が行われ、その後、カウラ日本庭園・文化センターにおいて、シドニー大学のアームストロング准教授による基調講演、生け花・茶道・折り紙の実演などが行われました。
翌5日(水)には、地元の小学生100人ほどが、紙芝居、切り絵、和服試着体験に参加し、オーストラリアとは異なる日本の文化・伝統を楽しみながら学習しました。
クレアシドニー事務所職員は、カウラ市長のBill West氏、カウラ日本庭園・文化センター会長のBob Griffiths氏、カウラ日本庭園・文化センター長兼カウラ日本庭園メンテナンス基金会長代理のTony Mooney氏をはじめ多数の関係者と親交を深めることができました。
カウラ市では、第2次世界大戦時に捕虜収容所が置かれ、1944年に日本人捕虜231人とオーストラリア人衛兵4人が死亡したカウラ・ブレイクアウト(日本兵捕虜脱走事件)という悲惨な出来事が起きました。しかし、戦後、カウラ市には日本人戦没者等墓地や日本庭園、サクラアベニューなどが整備され、現在ではカウラ市は日本とオーストラリアの戦後和解を象徴する街となっています。
終戦から76年となる今年も、平和を願う両国の自治体の間の友好交流が活発に行われ、また、両国の良好な関係が今後も継続するよう、クレアシドニー事務所としても引き続き尽力していきます。