Snow Travel Expo等に関する活動支援及びイベント(5月22日、29日)

Snow Travel Expo が5月22日(日)にメルボルン、29日(日)にシドニーの両都市で開催され、旅行商品をはじめとするスキーリゾートに関連した商品の宣伝・PRのため、 世界中から旅行代理店やスキー用品メーカー等が出展しました。当日は、両イベントともスキーやスノーボードの愛好家ら約6,000人が会場を訪れ、各ブー スを巡っていました。

日本からは、北海道や東北、信越地方等のスキーリゾート地から自治体や旅行関係者が出展し、シドニー事務所は、青森県と石川県のブース運営支援及びイベント調査を行いました。

日 本国内のスキーリゾート地は、オーストラリアから比較的距離が近く(オーストラリア人の感覚として)時差も少ないことや雪質が良いこと等から、オーストラ リア国内でも評価が高く、人気のエリアとして浸透しつつあります。特に北海道の「ニセコ」や長野県の「白馬」は来場者の知名度がとても高く、日本のスキー リゾート地として定着していることがうかがえました。欧米の名だたるスキーリゾート地からの出展がある中で、日本関係ブース周辺がひときわ活況となってい ました。

青森県ブースでは、主に八甲田地域のスキーツアープランについて紹介をしました。八甲田は「樹氷」など冬の大自然に囲まれながら、 良質なパウダースノーを楽しめるのがセールスポイントです。特に「バックカントリースキー」(専属のスキーガイドとともに、未整備の雪山を滑走し楽しむス キー等)を求めるコアなスキーヤーやスノーボーダーらの反応が良く、ブースの説明にも熱心に耳を傾け、スキーガイドやレンタル用品に関する専門的な質問を していました。また、既に日本のスキーリゾート地を良く知るリピーターは、オーストラリア人が少ない新たな旅行先を探しており、その潜在的な需要に八甲田 の訴求力は高いとの印象を強くしました。

一方、石川県ブースでは、スキー旅行前後の需要を取り込むため、冬の石川を食や観光をPRしまし た。特に金沢市は、戦国時代の武家屋敷などの街並みが保存されており、金沢城や日本三大名園の一つ兼六園があることから、日本の「侍」文化を体感すること ができます。その他にも、久谷焼の絵付け体験、金箔やお茶をはじめとした様々な日本伝統工芸が各所で体験できます。加えて、長野や北海道といった人気のあ るスキーリゾート地から、新幹線や飛行機を利用して2時間以内で訪れることのできる強みがあります。そのため、スキーだけでなく、日本文化に高い関心を 持っている来場者からは、具体的な観光プランを求められることも少なくありませんでした。

IMG_0950 日本関係ブース前(メルボルン)

IMG_8708 青森県ブース(メルボルン)

石川県 石川県ブース(シドニー)

また、両都市とも翌日にはJNTO主催によるJapan Snow & Adventure Travel mart 2016が開催され、現地旅行エージェントとエキスポに参加した日本の出展者との個別商談会が開催されました(活動支援は青森県のみ)。

個 別商談会はプレマッチングにより商談をする旅行エージェントが事前に割り振られており、特にシドニー会場では希望の出展者とマッチングできなかったエー ジェントもいたほどの盛況ぶりでした。青森県ブースでは、八甲田のツアー商品について紹介を行い、エージェントらに八甲田までの交通手段、宿泊設備、用具 レンタル等について情報提供を行いました。特にバックカントリーツアーのガイド料金の安さには皆一様に驚いていました。

商談会のほか、各出展者からのプレゼンテーション、出展者提供によるプレゼント抽選会などが行われ、前日のイベントとあわせ、日本のスキーリゾートの効果的なPR機会となっていました。

IMG_1064 個別商談会(シドニー)

IMG_1071 旅行エージェント訪問(JTBシドニー支社)

このほか、青森県の活動支援として、両都市でのイベント開催の合間やその後日に、日系や現地の旅行エージェントを訪問し、旅行商品PRや最近のトレンド等の情報交換を行いました。

オー ストラリア向けの冬の誘客活動は、やはり他よりも先行してPRに取り組んできた北海道や長野県のスキーリゾート地が人気・知名度とも一歩リードしていま す。ブースの入りや来場者とのやり取りの中でそのことを感じさせられました。しかし、一方で、冬のスキーリゾート地として日本ブランドが相対的な評価が高 まっていることや新たな旅行先を求め探している愛好家らが多いこと、日本の食や観光地に関心が高い人々が多いことも事実で、これらの需要に対して適切な情 報を提供することで、今後益々、日本の冬季誘客数の増加が期待できます。

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