6月24日、オーストラリアで最大級のスノー関連イベント「Snow Travel Expo」を企画・運営する事務局代表のPhil Osborn氏がクレアシドニー事務所を来所されました。Phil氏は当イベントの立ち上げから携わっているキーパーソンの一人で、最近のスノー旅行における訪日需要の高まりや、オーストラリア向けのプロモーション対策に関して意見交換を行いました。
Phil氏によると、オーストラリア市場における訪日スノー旅行の関心は年々高まっており、それは毎年実施しているイベントの来場者アンケートでも明らかになっています。日本をスノー旅行の観光地として選ぶ割合は過去5年間でおよそ2倍(2011年には一度8%まで低下)となり、リゾート地ごとにみても、1位が白馬、2位がニセコであり、これに加え、ほかいくつかの日本のリゾート地が上位にランクインしています。今や日本は、オーストラリアにおいて選ばれるスノーリゾート地としての地位を確立したと言えるようです。
このような背景を踏まえ、Phil氏からいくつかプロモーションの提案がありました。1つは、北アメリカや西欧にはない強みとして、日本独自の文化や食の体験ができることです。スキー後の観光をPRすることは効果的な誘客戦略であると強調しました。実際、アメリカ・ユタ州でも航空会社や旅行業界と連携し、スキー以外の観光も提案することで成功しているとのことです。また、プロモーションにはソーシャルメディアの活用を勧めていました。日本の自治体がよく行うパンフレット等の宣伝よりも効果的とのことで、当イベントで配信したイベント動画は18万アクセスを記録したそうです。
長年にわたりオーストラリアのスノー旅行関連分野に関わってきたPhil氏との意見交換は大変有意義で、また自治体にとっても有益な情報を得ることができました。今後とも同氏または同イベント事務局との連携をとり、現地のスノー関連情報を発信していきます。
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