３月14日から16日にかけ、総務省自治行政局国際室の職員がシドニーを訪れ、シドニー事務所は災害支援に関連するニューサウスウェールズ州政府機関や自治体への事前調整や当日の案内等の支援を行いました。
現在、国際室では災害時の避難所等において被災外国人への支援を行う「情報コーディネーター（仮称）」を配置する制度を検討しています。制度構築に向けて、海外の制度・事例を参考にするため、多文化共生が浸透するオーストラリアが視察地として選ばれました。州の災害に対処する機関として、州緊急サービス（NSW State Emergency Service）、州消防局（NSW Fire and Rescue）、州地方部災害対策室（NSW Rural Fire Service）、州警察省（NSW Police Force）をそれぞれ訪問したほか、州多文化共生省（Multicultural NSW）に加えて、外国生まれの居住者が多い自治体の１つであるカンバーランド市（Cumberland）を訪問しました。
かつては各機関の役割が明確に分かれていたものの、近年では相互の横の連携がより重視されるようになり、州警察省内に配置されている「Emergency Management Officer」が相互を繋ぐ中心的な役割を果たしているとのことでした。この他にも様々な現場の声を収集することができたということで、国際室の職員から大変有意義な視察だったとして当事務所の支援に感謝をいただきました。