6月19日(水)、シドニー市役所において、シドニー市の新たな長期計画の策定に向けた住民参加型イベント「Shaping Sydney to 2050 – Our city, our future」が開催され、クレアシドニー事務所職員が視察しました。
シドニー市では2007年に策定された長期計画「Sustainable Sydney 2030」に沿って施策を進めてきましたが、今年から2050年を見据えた新たな計画の策定作業に着手したところです。
このイベントでは、市長を始めとする市の幹部からこれまでの取り組みやその成果とともに、今後の課題について報告がありました。また、有識者によるパネルディスカッションや若者も含めた住民代表によるパネルディスカッションでは、気候変動への対応も含めた環境対策や都市の成長、多文化主義に基づく取り組みの推進などシドニー市が目指すべき方向性や未来の都市像などについて議論が行われました。
イベントの後半では、環境、多様性、成長、住みやすさ、経済の5分野にわたるテーマについて住民参加によるワークショップが開催され、それぞれの分野でシドニー市が最優先で取り組むべき課題やその課題を解決するためのアイデアなどについて、熱心に議論が交わされました。
今後、シドニー市では子供が参加するサミットなどのイベントの開催による地域コミュニティの計画策定手続きへの参画を経て、市議会採択に向けた市議会への2020年6月の提示を目指していくとのことです。オーストラリアにおける大都市自治体による長期計画策定の取り組みとして、クレアシドニー事務所ではシドニー市の動きに注目していきます。