鹿追町農業青年訪問団の同行支援(12月1日~7日)

日豪経済連携協定(EPA)の発効を来年に控え、また、環太平洋連携協定(TPP)交渉が山場を迎える中、貿易自由化に不安を抱く北海道鹿追町の農業青年が訪豪し、オーストラリア農業の視察等を行いました。視察にあたっては、同町から派遣されている迫田所長補佐が同行支援を行いました。
視察を通して、一行はオーストラリア農業の規模の大きさを肌で感じる一方で、干ばつ被害等による農業基盤の脆弱さや、人件費増大や2大スーパーマーケットの買い手市場である事ゆえの農家の厳しい財政事情、都市化による都市近郊農地の減少などを実際に見聞し、報道で耳にするようなオーストラリア農業とは違う側面を感じることが出来たのではないかと思います。
また、滞在中にはJETAA NSW支部のメンバーとの意見交換会を実施し、苦手な英語を駆使しながらも懇親を深めました。鹿追町にもJETプログラムの参加者が1名おりますが、JETプログラムの存在やJETAAの存在を知る方はほとんどいないのが現実でしょう。農業だけではなく、町の次代を担う青年に「海外にこんなに多くの日本サポーターがいるんだ」と知っていただけたこと、「英語を話せなくて悔しい思いをした。もっと英語を話せるようになりたい」と肌で感じてもらえたことは、町の更なる国際化や国際理解の一助になるのではないかと思っています。

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カテゴリー: Monthly Reports